*

PD盤とは?集合住宅で光回線工事するなら知っておいたほう良い

投稿日:

PD盤って何?どこにあるの?

自宅で光回線を使うためには開通工事が必要だということはよく知られています。

一戸建ての場合は特に気にする必要はありませんが、マンションやアパートなど
集合住宅で光回線の開通工事を行う場合は色々と確認しておかないといけません。

大家さんや管理会社に工事を行うことを報告しておくのはもちろんですが、
 ・PD盤
 ・PT盤
 ・MDF
 ・IDF
 ・EPS
などがどこにあるのかも聞いておく必要があります。

似たようなアルファベットの組み合わせで、
何のこっちゃ分からないという人も多いのではないでしょうか。

実はこれらは、マンションやアパートなど集合住宅で光回線の開通工事を行う上で
非常に重要なんです。

まず「PD盤」ですが、「Premise Distribution Cabinet」の略であり、
日本語だと「分岐配線盤」とか「光ケーブル接続箱」などとも言われます。
(Cabinetは盤と訳されている)

集合住宅では、まず最寄りの電柱から共用部まで光回線が引き込まれ、
そこで分岐して各階へと分配されます。

各階に分配された光回線を、各階に設置されているPD盤のスプリッタや
パッチパネルなどで今度は各部屋へ分配することになるんですね。

簡単に言うと、各階まで来た光回線を各部屋に分配するための箱のようなものです。

集合住宅によって多少大きさは違うかもしれませんが、大体15cm四方ぐらいの箱型で、
木板などを使って廊下の壁などに取り付けられていたりします。

日ごろからよく目にしているんだけど、
それがPD盤であることが分かっていないという人も多いかもしれませんね。

光回線を各階に分配するのがPT盤

先のPD盤と名前も役割も似ているのが「PT盤」です。

これは「Premise Terminator Cabinet」の略で、
日本語だと「成端盤」や「引き込み端子盤」などと言われるものです。

先ほどのPD盤は光回線を各部屋に分配するものでしたが、
PT盤はその前の共用部まで来ている光回線を各階に分配するものなんですね。

PD盤と同じように、
スプリッタやパッチパネルといった装置を使って各階に光回線を分配しています。

要するに、電柱から引き込まれた光回線をPT盤で各階に分配し、
その各階に分配された光回線をさらにPD盤で各部屋に分配しているということです。

恐らくPD盤と同じような大きさだと思いますが、管理人室の中などに
設置されていたりするので目にする機会はPD盤より少ないかもしれません。

集合住宅の光回線開通工事ではPT盤やPD盤での作業がメインとなるので、
事前にどこにあるのかは確認しておいた方が良いですよ。

MDFは電話用のPT盤

光回線の開通工事をお願いした際に、
工事業者の人から「MDF室の鍵を開けておいてください」と言われることがあります。

場合によっては、自分が住んでいるマンションなどで
「MDF」と書かれたドアを見掛けたことがあるかもしれませんね。

まずMDFというのは、「Main Distribution Frame」の略であり、
日本語だと「主配線盤」と言われるものです。

このMDFの役割はPT盤と同じなんですが、PT盤が光回線用なのに対して、
MDFは基本的には電話線を分配するものになります。

MDF室という独立した部屋にMDFを設置している場合もありますし、
管理人室内に設置されていることもあります。

アパートなど比較的規模が小さい集合住宅だと、
管理人室の横などの廊下に設置されていたりもします。

でも電話線を分配するものなので、一見光回線の開通工事とは関係無さそうですよね。

実は光回線用のPT盤は、同じ通信関係の設備ということで、
MDF室内に設置されていることが結構多いようです。

ですから光回線の工事をする際に、
MDF室の鍵を開けておくように言われることがあるんですね。

当然ですが、MDF室の鍵は住民に渡されないので、
大家さんや管理会社にお願いして開けてもらうようにしましょう。

IDFは電話用のPD盤

光回線の工事の際、MDF室だけでなく、
IDF室の鍵も開けておくように言われることがあります。

IDFというのは、「Intermediate Distribution Frame」の略であり、
日本語だと「中間配線盤」となります。

これは、MDFで各階に分配された電話回線を、
今度は各部屋に分配するための設備なんですね。

要するに、電話回線用のPD盤といったところでしょうか。

MDFと同じで、「IDF室」として各階に独立した部屋が設けられている場合があり、
MDF室より見掛けたことがあるという人は多いかもしれません。

PD盤がIDF室内に設置されている場合は、大家さんや管理会社にお願いして、
工事当日に鍵を開けておいたもらうようにしないといけませんよ。

ただ集合住宅の規模によってはIDFが無い場合もありますし、
PD盤がIDF室内に設置されていない場合はIDF室の鍵を開けておくように
言われることもないと思います。

EPSは電気や通信の配線を通すための竪穴

場合によっては、
光回線の開通工事でEPS室の鍵を開けておくように言われることもあります。

このEPSは「Electric Pipe Space/Shaft」の略で、
電気や通信の配線を各階に繋ぐために設けられている竪穴のことなんですね。

これまでのPD盤やPT盤、MDF、IDFなどと違って、
通信関係の用語ではなく建築関係の用語です。

MDFやPT盤で分配された電話回線や光回線は、物理的にEPSを通って、
各階のIDFやPD盤へと繋がるというわけです。

ただ集合住宅によっては、EPSでの作業を必要としないこともあります。

なのでPD盤やMDFなどのように、必ずしも場所を確認しておいたり、
鍵を開けておかないといけないわけではありません。

集合住宅の光回線開通工事

集合住宅の光回線工事では
 ・PD盤
 ・PT盤
 ・MDF
 ・IDF
 ・EPS
などの場所を確認したり、
場合によっては鍵を開けておかないといけないということは分かりました。

では集合住宅の光回線工事では、どのようなことが行われるのでしょうか?

最近はPT盤まで光回線が来ていないということは少ないでしょうから、最寄りの
電柱から光回線を引き込む作業は集合住宅では不要となることがほとんどです。

あとはMDFから自分の部屋まで回線を引くわけですが、
配線方式によって工事内容が若干変わってきます。

一般的に集合住宅の光回線の配線方式は
 ・光配線方式
 ・VDSL方式
 ・LAN方式
のいずれかとなっています。

光配線方式は部屋まで光回線を引き込む

まず光配線方式ですが、
この場合は物理的に光回線を自分の部屋まで引き込むことになります。

PT盤で分岐された光回線を、EPSに通してPD盤へと繋ぎ、
PD盤でまた分岐して自分の部屋へと引き込みます。

光回線方式では一戸建ての場合と同じように室内に光コンセントが設置され、
その光コンセントに回線終端装置(ONU)を接続して工事は終了です。

光配線方式の工事ではPT盤からEPS、そしてPD盤での作業が必要で、
PT盤やPD盤の設置場所によってはMDF室やIDF室の中でも作業を行います。

また前に住んでいた人が既に光コンセントを設置している場合には、
一連の工事は必要ありません。

光回線事業者側の工事だけで、宅内工事は不要ですから、工事費も安くて済みます。

光コンセントがあることを知らずに開通工事を申し込んでしまうと、実際工事は
行われていないのに、工事が行われた場合の料金を請求されることもあります。

光コンセントの有る無しについては、不動産屋さんが教えてくれないことも
多いようですから、こちらから確認した方が良いですよ。

VDSL方式は電話回線を使う

次にVDSL方式ですが、こちらは直接部屋まで光回線を延ばすのではなく、
既存の電話回線を使って部屋まで光回線を引くことになります。

PT盤まで来ている光回線を集合型回線終端装置、VDSL集合装置へと接続、
そこからMDFで分岐された電話回線を通ってIDFを経由して部屋まで行きます。

光配線方式とは違って光コンセントは設置されず、
電話回線のモジュラージャックが光コンセント代わりとなります。

あとはモジュラージャックにVDSL宅内装置を設置して工事は終了です。

VDSL方式では、EPS室に立ち入ることは無く、MDF室やIDF室での作業が中心で、
宅内作業は最後のVDSL宅内装置を設置することだけです。

LAN方式だと工事不要の場合も多い

最後のLAN方式は、比較的築年数の古いアパートなどではまだありますが、
最近はLAN方式を採用しているところが少ないようです。

工事内容はVDSL方式よりさらに簡素で、PT盤から集合型回線終端装置へと繋ぎ、
自分の部屋へはLANケーブルを使って分配されます。

あとは部屋に設置されているLANコネクタにLANケーブルを挿し込むだけで、
光回線が使えるようになります。

光配線方式やVDSL方式と違って、宅内に何か装置が設置されることは無く、
MDF室やIDF室で作業が終わることがほとんどです。

またLAN方式を採用した「インターネット対応物件」だと、
既に工事が行われている場合も少なくありません。

共用部と自分の部屋が既にLANケーブルで繋がっているなら工事は不要、
光回線とプロバイダの契約をするだけで光回線が使えます。

集合住宅では光回線の選択肢が無い?

集合住宅では、配線方式に関わらず、
最寄りの電柱からPT盤まで光回線が来ていることがほとんどです。

規模の大きいマンションなんかだと、
PT盤まで来ている光回線が2種類3種類という場合もあるかもしれません。

しかしほとんど場合、PT盤まで来ている光回線は1種類であり、
その光回線以外の選択肢は無いんですね。

例えばPT盤まで来ているのがフレッツ光だと、あとで光コラボレーションに
乗り換えることはできますが、とりあえずはフレッツ光を契約するしかありません。

もちろんそれ以外の光回線も使えないことはないんですが、
当然建物に回線を引き込む工事から始めないといけません。

建物に回線を引き込む工事では、壁に穴を開けたり、ケーブルを固定するのに
ビス留めしたりなど壁を傷付ける作業がどうしても必要となります。

そのため大家さんや管理会社の許可が下りにくく、
許可が下りないと工事できないので他の光回線を使うことは難しいんですね。

また許可が下りたとしても、集合住宅内で他に同じ回線を使っている人が居なければ、
一戸建て用の料金が請求されてしまいます。

許可を貰うのに苦労する上に、割高な料金を払うことになるわけですから、
そもそも既にPT盤まで来ている光回線以外のものを使うメリットがあまりありませんね。

-光回線の用語

Copyright© モバイルルーター(無制限)でおすすめはWIMAX以外? , 2018 All Rights Reserved.